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ホーリークエスト コメント [物語]

妙なところで終わりました、ホリクエです。

ほんとうはEndと言う文字が最後にはいっているはずなんですが

また不具合のため表示されてないし;

本当はここからホリクエは第二章に突入します。

そこでやっとヒロインのサヤナデルカと会って副マスターのルナトーンと会って

ついでになにやら裏のありそうなキャラクターのソラと会って

リア友の案で作成されることになりそうなとあるキャラクターに会う・・・はずです。

ブログに公開できない・・・どころか本当はまだつくれていない第二章ですが

それはきっといつかどこかの書店で・・・って無理か;

まぁ、そんなこんなで見てくれた方、ありがとうございました!!!


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ホーリークエスト44 エンディング [物語]

ニュトが、さっきまでいた人が、家が、道が。

自分を置いてあらぬ方向へと歪み、回転している。

吐き気がしてきて、思わずイルクは目をぎゅっと閉じた。

何が起こっているのかさっぱりだった。

目を閉じていても、ぐるぐると視界が回っている気がする。

気持ち悪い。

回転し、歪み、知らぬ間にあるはずの街の音――、物を売るために必死で声をはりあげる子供の声や、2,3人で夫の愚痴を言い合う女性たちの声、遠くから来た<冒険者>が

宿を探すために疲れた足をひきずって歩く足音、男性がお財布からはみ出たお金を落とした音、そしてそのお金を一瞬にして拾い、走り出す孤児の音。

それらが一切遠ざかっていた。

と。

突然、何かの匂いがした。

なにかの花の匂いに、食べ物を焼くような匂いに、鉄の匂いに、むっとした空気の匂い。

そこで、はじめて街の匂いも遠ざかっていたことに気づく。

だが、さっきまでいたはずの街とはどことなく違う匂いだということにはそのときはまだ気づかなかった。

知らぬ間に、回転しなくなっていた。

イルクはゆっくりと目を開ける。

それから、絶句した。

先ほどまでの町並みが一切消えている。

道路はいつの間にかレンガにかわっており、

白い壁に茶色の屋根だったはずの家は薄黄色の壁に赤い屋根の家になっていた。

そして、はるか前方には城壁のような白い壁があり、

驚いたことに人が一切いなかった。

何より違うのはこの鉄の匂い。そして音だ。

あのおなじみだった音のかわりに何故か遠くで鉄と鉄が重なるような音が響いている。

時々、なにかの悲鳴があがる。

鐘のような音がなり、火の燃えるような音がはるか遠くから聞こえてくる。

さっきまで目の前にいたニュトも、当然のようにいなかった。

「どうなっているんですか・・・。」

イルクは誰にともなく、そうつぶやいた。

 

                                   

 

 

 

 End


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ホーリークエスト43 [物語]

イルクが街の入り口に向かうと、明らかにほかとは違う目立った女がいた。

年は20代いっているように見えるのだが、

腕輪を極端に大きくしたようなものを二つ、両手で振り回して遊んでいる。

後にそれをチャクラムというのだと知った。

女はヨニの言っていた通り金髪だった。

肩にまでつかないくらいの短いおかっぱ頭で、

服はヨニのような露出度のある服。

ただし、ヨニとは違い茶色ではなく、黄緑系統の服だった。

顔にはヨニと同じ位置に十字の赤い傷があり、

さらに右目のわずか下にひっかき傷のような赤い傷がある。

周りの視線は冷たい。

もともと<冒険者>を歓迎しない街だからというのもあるだろうが、

勿論それだけではないだろう。

さらにというか、女は時々妙な歌を口ずさむ。

 配達、配達、てれぽーと。

 副マスター捜しの新人さん?

 さっさと出てきてくださいな♪

なんだか、今すぐにでも警察に通報されそうだ。

また歌は毎回内容が変わっているらしく、

さっきなんか、 

早くしないと せすてぃな 使っちゃうよ

という脅しもあった。

なんだか、声かけたくない・・・。

めちゃくちゃ思ったが、間違いなくこの人がニュトだろう。

イルクは周りの視線をこらえて、女に聞いた。

「あの・・・。」

女は気づくと、首を傾げる。

「にゅ?」

なんというか、猫みたいな人だった。

「ニュトさんですか?」

とたんに、女は顔を輝かせて、盛大にうなずいた。

精神年齢がものすごく疑われる。

「副マスター、ルナさんのところに連れて行ってもらえますか?」

ニュトはにこにこ微笑みながら言った。

「了解、了解。ニュトはあなたを運ぶにゃー。」

猫だ。思わずイルクは思う。

そう思ってしまうと、目の前の女性が本当に猫に見えてくる。

そういえば、なんだかやけに、目の瞳孔が猫みたいに細いようなとかなんとか。

「とべ、とべ!ルナさんのところへ。<ワープ>♪」

ニュトの声と同時に、ぐにゃとニュトの姿が歪んだ。

あれ?と思う間もない。

その次の瞬間、景色がイルクを置いて回転しだした。


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ホーリークエスト42 [物語]

                      ***

街はずれの丘にのぼると、心地よい風がイルクの黒髪を乱した。

ここからは街の光景が一望できる。

普段は治安の悪いこの街も、遠くから見れば美しい街だ。

その丘のてっぺんに、石を重ねただけの墓が二つあった。

質素な墓。

その隣に、イルクはまた石を重ねて墓を作る。

弟の名前を刻んだ。

イルクは三つになったその墓の前でそっと黙祷する。

涙が頬を伝い、地面へと染み込んだ。

                 ***

 

 


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ホーリークエスト41 [物語]

それから話し出す。

「じゃあ。まずは好きなときにこの街の入り口周辺にいる金髪の女を捜しな。

 名前はニュト。目立つからすぐわかる。」

それから・・・。と考えるようにして言う。

「『副マスター、ルナのところに連れて行ってくれ。』って頼むんだ。いいね?」

副マスター?副というからには2番目に偉い人なのだろう。

「何故、マスターじゃなくて副マスターなのですか?」

訊ねるイルクにヨニは答える。

「マスターは確か、魔物の巣窟に出かけているはずだからね。

 そんなところにいったら、ひとたまりもないだろう?」

どうやら、マスターは魔物の巣窟に行ける程の実力の持ち主らしいとイルクは思う。

魔物の巣窟が具体的にどれほどのものかは全く知らないが。

「でも、副マスターなら近くの町にいるしね。」

ヨニは気が進まないように言った。

「ただ、好きなときに。って、言っといてなんだけど、宿屋代って結構な額なんだ。

 なるべく、早めにルナのところに言って欲しいのが本音なんだよ・・・。」

少し後ろで立っていたシャスがそれを聞いて「ふっ。」と笑った。

「サヤに借りている金も返せていないしな。」

おそらく痛いところを突っ込まれたのだろう。ヨニが苦笑いする。

「あはは・・・。」

そのヨニに対してイルクは言った。

「あの、今の話だと宿屋代全部もってくれるみたいに聞こえるのですが・・・。」

そういわれてヨニがきょとんとする。

「何言っているんだい。あんた、払うつもりだったのかい?」

いや、それはこっちのセリフです、ヨニさん。

思わずイルクは思った。今思うとヨニはかなりのお人よしだ。

「第一、あんた、金持っているのかい?」

言われて、うっ。となった。財布の中身は冗談抜きで空っぽだ。

つまり、全然払えない。これはいますぐにでも出て行かなくては。と内心思った。

「ま、あんたは別に宿屋代の心配なんかしなくていいさ。

 っと、あたいはもう行くよ。」

ヨニはそういうと、近くにおいてあったらしい荷物を手にもつ。

かなりの大荷物だ。とイルクは思った。いまから、長旅をするのかもしれない。

シャスと一緒に部屋をでていきそうになったところで、

イルクは慌てて半身を起こし、呼び止めた。

「ヨニさん。」

ヨニが振り返る。最後まで印象的なその赤い瞳と目が合った。

「いろいろとお世話になりました。」

イルクが礼を言うと、ヨニは笑いながら出て行った。

頬の傷のせいでひきつって見えるが不思議と、いい笑みだなぁ。と思えた。

 ガチャン

扉の閉まる音とともに、静寂が訪れる。

イルクはゆっくりと床に足をつけ、立った。

木でできた床に、大きな窓から朝日が射し込んでいた。

その窓をのぞけば、見慣れた町並みが見える。

イルクは数歩歩いてみた。

ふらついてはいるが、何とかなりそうだ。

イルクは歩き出した。


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ホーリークエスト40 [物語]

けれどもイルクは作り笑いを浮かべ、

「大丈夫です。」

と答える。

そんなイルクに対し、ヨニは「一週間も寝ていたんだし。」と少しそらすようなことを言ってから、話を切り替えた。

「それより、あんた<冒険者>にならないかい?」

いきなりの質問に、ただただイルクは繰り返す。

「<冒険者>・・・ですか。」

ヨニはうなずくといった。

「そう。あたいのギルドに入らないかい?」

イルクは気がついた。

ヨニがイルクの面倒を見るつもりでいることに。

「そのギルドについてあまりよく知らないのですが・・・。」

言うとヨニは簡単に答える。

「ギルドはあたいらにとっての家族みたいなものさ。

 ちなみにあたいが所属しているのは<falling star>と言う。」

「ふぉ・・・りんぐ、すたぁー?流れ星という意味ですか?」

聞くと、「ああ、そうさ。」とヨニは言った。

しかし、いきなり家族みたいなものと言われても具体的にどういうものなのかさっぱり

分からない。

しかも家族というのはヨニからみた視点であって

一般的に全てがそうだとは言えないような気もする。

シャスにも聞きたいところだが、肝心のシャスは口をはさむつもりはないらしい。

一歩下がって待機している。

「ギルドに入るにはマスターに会わないといけないんだけど・・・どうだい?」

マスターというのはおそらくギルドの中の一番えらい人なのだろう。

だが、そんないきなり言われても困る。

困るのだが、ふとヨニの肩に重そうな鞄がかかっているのが目に入って、聞いた。

「ヨニさんはこれからどうするのですか?」

ヨニは少し顔を伏せ、言った。

「あたいはこれからこいつと<暁の空>の方をやってこなきゃいけない。」

こいつといいながら、シャスを指差す。

<暁の空>ということは仕事があるらしいと推測した。

おそらく、ヨニはイルクをその仕事に連れて行けないのだ。

だが、ヨニはイルクのことが心配だ。だから、手の届くギルドに入るように進めているのだろう。勝手な考えでそうまとめてからイルクは自分自身に対して客観的に考える。

これからは一文無し。というのはまず確定である。

そして、ヨニの誘いを断れば自分は確実に一人だ。一人でいざ何かをして暮らすとなるとかなり大変である。それならば、ギルドに入った方が将来はずっと明るいだろう。

「分かりました。」

イルクはそういうとヨニを見た。

「そのギルドに入ります。」

ギルドに入ると聞いてヨニは少なからず安心した顔をした。


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ホーリークエスト39 [物語]

「それより、お前はこれからどうするんだ?」
シャスに聞かれ、戸惑った。
「どうする・・・ですか。」
いきなりそんなことを質問されても。と思う。
とりあえず素直に答えた。
「分かりません。」
「身寄りのものはいないのか?」
訊ねるシャスにヨニがむっ。とする。
弟が亡くなったばかりなのにそんなことを聞くな。という顔だ。
「いません。」
正直に答えると、「そうか。」と言われた。
そう、イルクの父親も母親もあの時に亡くなってしまった。
親戚も複雑な事情ゆえおらず、ゆいいつの肉親だった弟もこの世にいない今となっては
イルクは独り身だ。
弟。
弟はいつ死んでいたのだろうか?つれてこられてすぐだったのか?それとも、最近か?
あの死臭だらけの部屋にいつから入れられたのだろう?死んでから入れられるのならまだしも、生きているときに入れられたのかもしれないと思うと辛かった。あんな部屋に入れられたままただ殺されるのを待っていたなんてあんまりだ。
それに、どうやって殺されたのだろう?
苦しんで死んで欲しくはなかった。だが、ダーマインのことだ。
苦しめて殺すに決まっている。
そこに楽しみを感じているような人間・・・いや、<セス>なのだから。
お兄ちゃん。
想像する。あの死臭のする部屋の中、ろくに食べ物を与えられずに死んでいく弟を。
助けを求めても誰も来ない。魔法が掛かっているから扉も開かない。
ただ、銀色の指輪を握り締めていつか来るかもしれない兄を待っている。
いつ、自分もまわりにある死体の仲間入りをするのだろうと片方で思いながら、
ずっとずっと呼び続ける・・・。
お兄ちゃん、お兄ちゃん、お兄ちゃん、お兄ちゃん、お兄ちゃん・・・。
 と、誰かの指がイルクの眼のすぐ下に触った。
はっとして、意識が戻る。
見ると、ヨニが人差し指でイルクの目のすぐ下に触れていた。
「?」
ヨニはイルクに人差し指ですくった涙を見せた。
そして、一言。
「無理するんじゃないよ。」
胸にとてもしみた。


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ホーリークエスト38 [物語]

「目、覚めたかい?」
ヨニの声がした。
日の光が当たって、なんだかぽかぽかしているとイルクは思った。
ゆっくり、目を開けると心配そうに覗き込んでいるヨニがいる。
「はい・・・。」
言いながら、起き上がろうとすると一瞬目の前が真っ暗になった。
「っと、いきなり起きるんじゃないよ。」
ヨニに諭され、ベッドに沈む。
ベッド?
イルクは遅まきながら自分がベッドに寝ていることに気づいた。
「ここは・・・?」
「宿屋だ。」
イルクの問いに答えたのは男だった。
部屋の奥から歩いてくる。
目の鋭い男だ。
若く見えるのに、声は低く落ち着いている。
紺と黒を巧みに使った服に、白い蝶の羽のような薄さの二つに先の分かれたマントを着用していた。腰にささる剣と鋭い瞳孔に、戦いなれた<戦士>を想像させられる。
イルクがじっと見ていることに気づいたのかヨニが言う。
「シャスだよ。」
シャスはぶっきらぼうに一言。
「<暗殺者(アサシン)>だ。」
<暗殺者(アサシン)>と言われて一瞬びっくりした。
だが、この危ない名前も<冒険者>としての職の一つである。
しかも、<盗賊>よりの・・・。
「イルクです。」
イルクは名乗る。
それから、寝ながらになってしまったが、握手するべく手をのばす。
だが、シャスは手を伸ばされた意味に気づいていないのかそれとも故意になのか
じっとヨニの隣で立ったままだった。
隣でヨニが飽きれた顔をする。
「悪いね。こういう奴でさ。これでも他意はないから。」
イルクはかすかに苦笑した。


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ホーリークエスト37 [物語]

まどろみの中でイルクは声を聞いた。
「――で、どうだった?」
感情表現の薄い男の声だ。
それが誰なのかロクに考えられないまま、次の声が聞こえてくる。
「国籍はあったらしい。けど、事故で死んだことにされていた。」
女の声だった。
聞きなれた声なのに、頭がうまく働かないせいで誰なのかはわからなかった。
「両親の墓はあった。あいつが多分、手作りで作った奴だけどね。
 でも、両親がいないことは間違いない。おまけに親戚もいないときている。」
男はそれを聞くと言った。
「弟は、どうだった?」
弟・・・?頭の中でその言葉が妙にひっかかった。
女は答える。
鑑定の結果、間違いないようだよ。あいつの弟は死んでいた。
 それも、ずっと前にね。」
押し殺したような女の声にけれど男はそのまま質問を続ける。
「スイッチは?」
女は聞かれて、吐き捨てるように言った。
「あれは処分した。・・・あっても邪魔なだけだよ。」
女は悲しそうに、こうつぶやいた。
「イルクは一人になっちまったんだよ・・・。いろいろな意味でね・・・。」
それから急に、まどろみの中にひきずりこまれ―――――――・・・


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ホーリークエスト36 [物語]

「悪かった。」
そういって、腰から剣(つるぎ)を抜く。
すらりと細いその剣が日の光に当たって鈍く光った。
狼はそれを見ていたが、新たな敵が舞い降りてきたことを知り男に向かって飛び掛る。
牙をむき出し、風のごとき速さで男へと突進していく。
「ハッ。」
男はその狼に向かって剣を振った。
当たりはしていない。振っただけ。
だが、それだけでかすかな剣圧が狼を後方に吹き飛ばした。
何の技かはわからない。
でも、後方に吹き飛んだ狼はぴくりとも動かなかった。
「あっ、待ちな!」
ヨニの声に男は天井を見た。
ちょうど割れたステンドガラスをくぐって、<セス>が逃げ出すところだった。
追いつけないと判断して男は剣を鞘に戻す。
それから、ヨニを見た。
赤い瞳と、翠の瞳が一瞬だけ合う。
「大丈夫か?」
驚いたことに男はヨニよりも若かった。18か19歳あたりだ。
ヨニは涙声で怒った声を出した。
「大丈夫なわけないだろ、ばか!」


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